取材記_砥部焼中田窯
愛媛県砥部市の山の中にある「中田窯」
1974年に中田正隆さんが開いた窯です。
120年の歴史をもつ砥部焼最大の老舗、梅野精陶所 (梅山窯) に勤務した経験もあり鈴木繁雄氏(民藝運動を起こした柳宗悦氏に師事した方) からも教えを受けている中田さん。
つるりとした真っ白い肌に、青い模様という砥部焼のイメージとは少し違い、あえて鉄分を含ませて黒い斑点を残した磁土が特徴的です。
仕上げも光の反射を抑える釉薬を使っているため、マットな表情です。
土の素朴さを感じられる、温かみのある器です。
丈夫に作られている為、少し重ためでどっしりと安定感があることも特徴です。
工房では、絵付けや焼きを待っている器がたくさん!
絵付けをするスペース。
一点一点手作業で行われる絵付けに使う、様々な太さの筆が並んでいます。
工房に併設されている店舗にはところ狭しと砥部焼が。
今は販売していない貴重な器もたくさん見ることが出来ます。
ファンにはたまりませんね…。
たまに出てきてくれる愛犬ハルちゃん。
壁面に並んだ見本コーナーには、今は作られていない模様のそば猪口やお茶碗などもあり、
ちょっとしたギャラリースペースのようです。
絵付けは古くからある模様を施されています。
それなのにモダンで、和食にも洋食にも自然と合うから不思議。
ついつい自分のお気に入りの柄を探してしまいます。
遠方ですが、大好きな中田窯さんの器に囲まれての仕入れはとても楽しい一時です。
中田正隆さん、奥様にはいつも面白いお話をお聞きします。
とても気さくで素敵なお二人。
その出会いもまた、砥部焼を更に好きになったきっかけでもあります。
さて仕入れから一週間が過ぎましたが、まだまだ砥部焼祭りならぬ、中田窯祭りさながらの店内。
新しく入荷した大きめの鉢物は数が少なくなってきております。
気になる方はお早めにお越し下さい!
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
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